2022年も残すところあとわずかとなりました。当チャンネルも年内最後の更新となります。
今週は、ウィークリーニュースらしく、この1週間に流れたニュースからヘッドラインをいくつかピックアップしつつその概要をお届けしたいと思います。
◯Mカヴェンディッシュのアスタナ移籍が濃厚となる
フランスのUCIプロチーム「B&Bホテルズ」への移籍が予定されていながらもチームが消滅したことにより2023年の去就が注目されていたイギリスのベテランスプリンター、マーク・カヴェンディッシュ(37歳)が、カザフスタン籍のUCIワールドチーム「アスタナ・カザクスタン」への移籍がほぼ濃厚というニュースが多数流れています。現在、ツール・ド・フランスのステージ優勝数34回とレジェンドEメルクス氏と最多タイで並ぶMカヴェンディッシュですが、果たして38歳となるツール・ド・フランス2023で最多記録を更新することはできるのでしょうか。
◯ジロ・デ・イタリア2023の出場予定選手が明らかに
近年のグランツールとしては珍しく個人タイムトライアルが3回(合計距離70.6km)も組み込まれたジロ・デ・イタリア2023への出場選手が続々と発表されています。現状で出場を予定している有力選手は以下の通りです(年齢はジロ開幕時)。
レムコ・エヴェネプール(23歳/ベルギー/スーダル)
プリモシュ・ログリッチ(33歳/スロベニア/ユンボ)
ゲラント・トーマス(36歳/イギリス/イネオス)
ティボー・ピノ(32歳/フランス/グルパマ)
注目のユンボは「ジロ2023=Pログリッチ/ツール2023=Jヴィンゲゴー」という棲み分けを決めています。そしてブエルタ2022を制した世界チャンピオンのRエヴェネプールが今度はジロを狙うことになります。
◯UCIワールドランキングのポイント制度を変更
2023年に向けたUCIワールドツアー残留争いで物議を醸した現行のUCIポイントランキング制度について、UCIは2023年シーズンから実態に即したポイント制度へと変更することを発表しました。主な変更点は以下の通りです。
・グランツールの付与ポイント増加
・モニュメントの付与ポイント増加
・UCIポイントを獲得できるレース順位の拡大
・チームランキングの対象となるチーム内選手を上位10人から20人へと拡大
これでグランツールを回避して低カテゴリーのレースへ主要選手を振り分けるといった奇妙な采配は減ることになると思われます。
◯ツール・ド・フランス2024のグランデパールとフィニッシュ地が発表される
2024年パリ五輪の影響でフィニッシュ地点をパリからニースへ変更すると発表したツール・ド・フランス2024ですが、今度はグランデパールがイタリアのフィレンツェになると発表しました。ツールがイタリアを訪れるのは2011年以来13年振りで、グランデパールに採用されるのは意外にも史上初とのことです。
2022年シーズンは国内でも多くのUCIレースが復活し、日本でもようやく正常化の兆しが見えはじめて参りました。
そして2023年は、世界中で更に激しく魅力的なレースをたくさん観られそうな予感がします!
ということで今年も一年ありがとうございました。来年も引き続き宜しくお願いいたします。
皆様、良いお年をお迎えください!
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